iPhone向けのアプリを購入、ダウンロードできる「App Store」は安全に管理され信頼されるアプリケーション ストアです。たまにセキュリティの穴をついた危険なアプリが承認されダウンロード出来る状態もありますが、過去のiOSを脱獄しiPhoneを色々とカスタマイズ出来るアプリなど販売、提供していた非公式アプリストアよりは確実に安全です。
OSを作り管理するAppleの公式ストアなので、管理者権限が必要なセキュリティ的にも危険なアプリや過激なアプリ(18禁)はApp Storeにはありません。それでiPhoneの安全性が保たれている反面、Androidに比べると自由なカスタマイズが出来ません。まあ、誰でも簡単に使える故にそう言った管理は必要です。ただし有料アプリの売り上げ15%〜30%をAppleに納める、別名「Apple税」にはアプリの開発者達から高い!と批判されています。Appleもダダではアプリの審査や販売場所を提供するのは難しい。さてさて(●°ᆺ°●)。
そこで、毎度ながらのEUの規制により2024年からサイドローディング(公式ストア以外のアプリケーションのダウンロードを可能とする)の準拠が認められる為、公式App Store以外のダウンロードが可能になります。(とは言え、中国などではApp Storeは規制され海外のアプリが大量に削除されたり、EUとは逆の対応をとる国もあります)
iPhone アプリのサイドローディングが 2024 年前半に EU のユーザーに提供される予定
ブルームバーグのマーク・ガーマンによると、来年、EUのiPhoneユーザーは、ヨーロッパの規制に準拠するために、Appleの公式App Store以外でホストされているアプリをダウンロードできるようになります。
サイドローディングとして知られる2024年前半に予定されている変更により、顧客はApp Storeを使用せずにアプリをダウンロードできるようになります。つまり、開発者はAppleの15〜30%の料金を支払う必要はありません。
ガーマンは、Power Onニュースレターの最新購読者版で、AppleはEUユーザーが他の場所でホストされているアプリをインストールできる「高度に管理されたシステム」を導入すると述べた。Appleはまた、おそらくローカライズされたiOS 17のアップデートを通じて、変更の一環としてメッセージと支払いアプリを変更すると伝えられている。
ガーマンのアップデートは、来月リリース予定のAppleのiOS 17.2ソフトウェアアップデートでサイドローディングが到着する可能性があることを示唆した最近の報告と矛盾している。このレポートは、組織が従業員にアプリを配布するための今後のフレームワークに関連するいくつかの新しいコードをサイドローディング関連のものとして誤解しました。
2022年11月1日に施行された欧州連合のデジタル市場法(DMA)は、「ゲートキーパー」企業にサービスやプラットフォームを他の企業や開発者に開放することを義務付けています。
DMAはAppleのプラットフォームに大きな影響を与え、その結果、AppleはApp Store、メッセージ、FaceTime、Siriなどに大きな変更を加える可能性があります。
Appleは、サイドローディングはiPhoneユーザーが依存する「プライバシーとセキュリティ保護を損なう」と主張し、人々をマルウェア、詐欺、データ追跡、その他の問題に対して脆弱にする。そのスタンスに関係なく、AppleはDMAを遵守しなければならず、EU法に違反した場合、世界収益の20%の罰金を科すリスクがあります。
2022年12月のレポートで、ガーマンは、Appleはアプリの販売からお金を集める代わりに料金を請求できるプロセスである検証などのセキュリティ要件の実装を検討していると述べた。Appleには、Mac App Store以外のアプリへのアクセスを許可しながら、ユーザーが安全であることを可能にする検証システムがあります。
他の国が同様の法律を導入した場合、代替アプリストアは欧州連合を超えて拡大する可能性があります。例えば、米国は、アップルにサイドローディングを許可することを要求する法律を検討している。
Source: MacRumors
自由な市場か、安全に管理されたアプリストアか?
App Storeのサイドローディングについては、EUは法律で決めて来年から施行ですが各国も同様な公式以外のApp Store(Apple税が掛からない)をAppleに打診しています。日本政府も義務化を打診しAppleにセキュリティの問題で断られています。
各国でサイドローディングが義務化された場合、アプリケーション販売の自由な市場が生まれます。ただし、Appleの審査を通さないことによるセキュリティ面での危険が一番心配です。
先ずは、EUがサイドローディングのテストになる?のが現実です。やりたい放題になりそう(●°ᆺ°●)。
日本政府もサイドローディングが可能になれば、日本でシェアの高いiPhoneにマイナンバーのヒモ付けアプリやその他諸々の管理アプリを素早く簡単に提供する事ができます。ただし、多分、毎度のダメダメアプリを税金(高額)で作りセキュリティは穴だらけで高い予算で作らせても親企業⇒中間業者⇒下請け⇒さらに下請け、がアプリケーションを低賃金で作り〜のいつものパターンでアプリ不具合で終了(・∀・)。な予想です。公式ストアで配信しない分、本当にセキュリティ面が不安。
サイドローディングが始まりAppleとしても「公式ストアのアプリじゃないから知らない」は出来ません。公式を通さないアプリをどの様に管理していくか、危険なアプリをどの様にiPhoneユーザーに注意喚起するかが今後の注目点です。
それでは(^_^)/