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ジャパンディスプレイ、白山工場の生産装置の一部を譲渡。譲渡先はAppleか。

ジャパンディスプレイ、白山工場の生産装置の一部を譲渡。譲渡先はAppleか。

 

2020年3月31日に、ジャパンディスプレイ(JDI)が主力の白山工場(石川県白山市)の生産装置の一部を譲渡することについて決議し、譲渡先と最終契約を締結しましたことを発表しました。

発表された「固定資産の譲渡に関するお知らせ」では、

当社顧客との間で、白山工場の生産装置の一部を譲渡する ことについて最終契約を締結いたしました。
当該資産の譲渡は、当社顧客からの支援の一環として行われるものであり、当社としては、保有資産の譲渡及び譲渡対価の前受金との相殺により、財務状況の改善を図るものです。

  • 譲渡資産の内容:白山工場内の液晶ディスプレイ生産装置 (石川県白山市)
  • 譲渡価額: 215億円
  • 現況: 白山工場は2019年7月より 稼働を停止しています。

相手先の概要 譲渡先は海外法人である当社の主要顧客1社ですが、譲渡先との守秘義務により開示は控えさせていただきます。

本譲渡の対価約 215 億円(概算)は、2020年3月31日付で、当社顧客から受領している前受金の残高 879億円(2020年2月末残高)の一部(譲渡対価相当額)と相殺いたします。
なお、当社は、上記以外の白山工場の製造装置、白山工場の土地及び建物について、国内事業会社へ譲渡することについて継続検討中です。これにつき、今後開示すべき事項が生じた場合は、速やかにお知らせいたします。

-ジャパンディスプレイ -「固定資産の譲渡に関するお知らせ」より抜粋-

 

と、上記内容より譲渡先の企業は文面から伏せていますが、内容的にAppleに譲渡です。白山工場はAppleから借りた資金で建設し稼働。その後Appleの有機ELディスプレイへの転換で稼働率が低下し工場を停止。Appleからの前受金の残高879億円(2020年2月末残高)の支払いに困った。工場の生産設備の一部ををAppleに譲渡(売却)して相殺のようです。

経営再建中のジャパンディスプレイとして、今後残りの白山工場の土地と建物も譲渡(売却)し過剰設備の整理とスマホ向けの液晶パネルを茂原工場に集約を進めるようです。

 

ディスプレイ工場や半導体工場はスピードが命。

日本のものづくり・・・半導体工場やディスプレイ工場は次々と売約や閉鎖されています。最大のネックは販売価格で人件費です。日本で作るのはお金が掛かります。また、新製品への切替で設備投資が間に合わない(開発が遅れる)などで中国や韓国、台湾にシェアを取られて今の現状です。

ここまで来ると正直「こりゃ〜各企業の経営者の手腕がダメダメね。先を見る目が無い。先を見据えた設備投資、開発が出来ないからツブれるのよ!」が私の感想です。その点、国内のものづくりで生き残っている会社はワンマン経営者が多いですがスピードと今の生産より先を見ています。

新型コロナウイルスの影響で減産、工場停止な企業も出てきています。今が踏ん張り処です。

それでは(^_^)/

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