VESAが「DisplayPort Alternate Mode 2.0」を発表。2021年に対応商品が登場予定。
2020年4月29日にVESA(Video Electronics Standards Association)が、「DisplayPort Alternate Mode 2.0」とを発表しました。
「DisplayPort Alt Mode 2.0」は、USB-IF(USB Implementers Forum)によって公開された新しいUSB4™仕様とのシームレスな相互運用性を提供し、DisplayPort標準の最新バージョン(バージョン2.0)のすべての機能を完全に有効にします。
「DisplayPort Alt Mode 2.0」ではUSBType-C®(USB-C)コネクタを介して、ケーブル内の4つの高速レーンすべてを使用して最大80ギガビット/秒(Gbps)のDisplayPortビデオデータを送信するか、SuperSpeed USBデータを同時に配信して最大40 Gbpsを送信できます。VESAは、「DisplayPort Alt Mode 2.0」を組み込んだ最初の製品が2021年に市場に登場すると予測しています。
2019年6月に導入されたDisplayPort 2.0は、以前のバージョンのDisplayPortと比較して最大3倍のデータ帯域幅パフォーマンスの向上とディスプレイの将来のパフォーマンス要件に対処する新しい機能を提供します。これらには、8Kを超える解像度より高い解像度でのリフレッシュレートとハイダイナミックレンジ(HDR)のサポート、複数のディスプレイ構成のサポートの向上、4Kのサポートを含む拡張/仮想(AR / VR)ディスプレイ、4K以上のVRのユーザーエクスペリエンスの向上が含まれます。
DisplayPort 2.0は、USB4と共有される非常に効率的な128b / 132bチャネルコーディングを特徴とし、4レーンで最大77.37 Gbps(1レーンあたり最大19.34Gbpsまで)のペイロードを提供します。60Hzリフレッシュレート、フルカラー30 bpp 4:4:4 HDR解像度非圧縮、8K(7680×4320)ディスプレイ、16K(15360×8460)などの超高ディスプレイパフォーマンス構成をサポート60Hzディスプレイ、圧縮ありの30 bpp 4:4:4 HDR解像度。DisplayPort Alt Mode 2.0のリリースにより、これらすべての高性能ビデオ機能がUSBエコシステムで利用できるようになりました。DisplayPortはまた、Thunderboltインターフェースを介してトンネルされます。
Via:VESA
見た目は”USB Type-C”、性能はUSB4で「DisplayPort Alternate Mode 2.0」伝送規格。より便利になります。
昨年、VESAがDisplayPort 2.0 伝送規格を発表しました。
過去記事:VESAがDisplayPort 2.0 伝送規格を発表。最大16Kに対応し8Kは2台同時出力に対応(*`・ω・)ゞ。製品化は2020年後半予定。
今回発表されたのは「DisplayPort Alternate Mode 2.0」とDisplayPort 2.0と何が違うねん! 同じですが、ようはケーブルがUSB4と互換性と言う所です(多分)。
見た目は「USB Type-C」のケーブルでUSB規格はUSB4と互換性を持ちDisplayPort 2.0の性能を全サポートです。
DisplayPort 1.4のケーブルは太くて固くてコネクタがデカくて不便です。これが小型で引き回しやすい「USB Type-C」のケーブルになる!大きな進化です。しかもUSB4と互換性ありです。ケーブル周りがスマートになります。いずれは「USB Type-C」でUSB4のコネクタのスマートフォンとも繋げられる〜色々と使い勝手が良いです。
「USB Type-C」と言えば、見た目は同じだけ上位互換の「Thunderbolt 3」があります。USB3.1 Gen1 だの Gen2だのUSB 3.2だのもありますが、その内、USB4が登場して少しは分かりやすくなるのかな? USB4はThunderbolt 3ベースです。う〜ん、書いていてややこしいね(・ω<) テヘペロ
恐らく2021年以降のMacシリーズにUSB4が搭載されDisplayPort2.0に対応して8K、16Kの外部ディスプレイが使えるようになるはず。いまだに嫌われ者の「USB Type-C」コネクタ(Thunderbolt 3 コネクタ)ですが、USB4の登場&「DisplayPort Alternate Mode 2.0」で標準になることでしょう。
それでは(^_^)/