20年以上ぶりに、母校へ行った。
名前は変わらないが、校舎は変わっていた。
でも、ぼくはこの校舎を知っている。
名前が変わってしまった校舎。
でも、この学校の名前は変わらない。
??ぼくが言っている意味が、分かるかな??
この校舎、体育館、運動場。20年以上経っても変わらない。
多少、改装や耐震工事はされているが、3年間通った頃と同じ形、砂埃。
でも、色んなモノは変わってしまって何だか別の学校。実際、別の学校。
自分が生まれ育った、学んだ所が変わっていくのは悲しい。
時が経つのだから変わって当たり前なのだが、変わらないモノも求めたくなる。
いま、息子がこの私の母校に通っている。
ぼくの母校であるが、母校でない。でも校舎は母校。
複雑な思いが、運動場の砂煙と風で・・・幻が見える。
「体育で1500メートル走っでドキドキしながらゴールしたぼく。」
「サッカーでゴール決まらなくて、友達に怒れているぼく。」
「使われてなかった、ラグビーのポール建ての穴を、眺めているぼく。」
当然、学校には知った先生は一人もいない。
でも、変わらないモノを見つけた。
『校歌』
今日も、息子が歌っていた。
校舎も代わり、学校の校風も変わってしまったが、『校歌』だけはあの頃と同じ。
時代と共に代わり行くモノ達。
でも、歌は変わらない。
その歌に託された、先人達の思いは今も続く。
変わらないけど、変わった場所。ぼくの母校。
そして、息子の母校へと受け継がれていく。